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【手作り食だからこそできること】監修:古山 範子先生

2024年06月11日

  • 食事

【手作り食だからこそできること】監修:古山 範子先生

~手作り食だからこそできること~

①手作り食だからこそできること
飼主さん自身が愛する犬猫さんにオーダーメイドの食事が用意できます。
その子の好みや体調、さらに季節や年齢に合わせて食材選びから調理まで、工夫しながら一緒に楽しめます。

②手作りする際に気を付けるべきこと
良い食材を使うことと並んで、栄養バランスを崩さないことも大切です。
短期間の手作り食や総合栄養食との併用でしたら、問題は起こりにくいですが、継続する際には注意しましょう。

不足しがちな栄養素について
食材のバランスなどに気をつけていても、不足しやすいのがカルシウム、鉄分、亜鉛などのミネラルです。
必要量は多くないものの、意識して摂取することが大切です。


●食材に含まれる一般的な栄養素

1)ホタテ
低脂肪、低カロリーでありながら、不足しがちな亜鉛が豊富、タウリン、ビタミンB12も多く含まれます。
いずれも肝機能の助けとなる栄養素です。

2)レバー、ハツ
必要量は少なくても、身体に欠かせないミネラル、鉄分、亜鉛を多く含み、ビタミン A、ビタミンB2も豊富です。
ただし摂りすぎにも注意が必要です。

3)納豆
動物性タンパク質からは摂りにくい栄養素、銅、食物繊維を摂ることができます。
一方、植物性食品には少ない、ビタミンB2も豊富です。

4)鶏軟骨
食材からは摂りにくいカルシウムを多く含み、コラーゲンも豊富。関節、皮膚や粘膜の保護作用も期待できます。

5)白身魚(真鯛、カレイなど)
低カロリーながら高タンパク、質の良い脂質(DHA、EPA)を摂ることができます。
魚としてはリンが低めな点も腎臓への負担が少なく、お勧めです。




●調理方法(トッピングする際のお勧め調理方法)

1)ホタテ
貝柱の部分を食べやすくきざみ、軟らかく茹でて、スープも一緒にあげましょう。ベビーホタテなどを使うと手軽だと思います。
体重5kgの子の1日の目安は、20gくらいです。

2)レバー、ハツ
食べやすくきざみ、さっと茹でて使いましょう。鶏の内臓が扱いやすいと思います。
体重5kgの子の目安は、週に2回ほど1回10gくらいです。

3)納豆
粘りや匂いが気になる場合は、挽き割りタイプをスープに入れて他の食材と合わせると食べやすいでしょう。
体重5kgの子の1日の目安は、1日10gくらいです。

4)鶏軟骨
ヤゲンや膝軟骨をキッチンばさみで食べやすく切り、茹でて使うと美味しいスープもできるので、スープごと取り入れてみましょう。
体重5kgの子の1日の目安は10gくらいです。

5)白身魚(真鯛、カレイなど)
香ばしく焼くと香りがたちますし、煮ると美味しいスープもできます。あらや皮はコラーゲンも豊富なので、
煮たスープを冷やして煮こごりにするのもお勧めです。体重5gの子の1日の目安は、20gくらいです。